【短編】恋愛妄想症候群
昼食を済まし、校庭で友達と鬼ごっこをしているときだった。


高校生で鬼ごっこって思ったけど、結構楽しい。

誰が鬼かな?

なんてワクワクしているときだった。


近づく鬼に、逃げていた。

ドンッ―――

鈍い音と共に、倒れるあたし。

「ったぁ……」

「大丈夫?」

冷たいけど、優しい声。

あたしは、その声にする方に顔を上げた。


髪は長すぎないで、短すぎない黒色。

瞳はブラウンの綺麗な瞳。


まさしく、あたしの理想の男だった。

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