【短編】恋愛妄想症候群
「だ、大丈夫ですっ!!」

「そう、じゃぁ」

「あっ、あの、名前は??」

「あ?名前??小口友秋」

それだけ言って、小口君は去っていった。

「小口、友秋……」

そう呟いたときだった。

「小口がなんだって?はいタッチ!亜里沙が鬼ねっ」


あっ。

そうだった、あたし今鬼ごっこをしているんだった。



鬼ごっこが終わって、授業をやってるときも、あたしは小口君のことでいっぱいだった。


あの綺麗な目で、見つめられたい。



あの、冷たい眼差しで。


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