茉莉花の少女
「分かりました」

「分かったでしょう?」

 早速訂正してきた。

「分かった」

 彼女は満足そうな笑みを浮かべている。

 彼女が成績優秀だということは疑っていたが、確かにそうだった。

 彼女が受けたという模試の点数を見せてもらうと、確かに彼女の成績はよかった。

 普通にやれば国立にも受かるだろう。

 率直に思ったのはもったいないということだった。

 それなりに進学するつもりでがんばってきたのだろう。

 それなのに。
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