茉莉花の少女
「今日も家に来る?」

 彼女は大学に行くか分からないと言っていたが、補習にもきちんと出ていた。

 根本的に勉強が好きなのか、暇なのが嫌なのかは分からない。

 だから、夏休みであろうと、帰るのは一緒だった。

 毎日のように彼女の家によっている。

 それは彼女が提案した昼食契約を守るためだ。

 どうでもいいと僕が言っても、彼女が聞く耳をもつわけもない。

「そうだね」

 彼女に曖昧に気持ちを伝えても、僕達の関係は以前とほとんどかわりばえがしない。
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