茉莉花の少女
 でも一つだけ違うかもしれない。

 彼女が少しだけ静かになった気がする。

 昔みたいに騒ぐわけでもなく、静かに微笑んでいることも多くなっていた。

 実際、騒ごうがそうでなかろうが彼女は彼女だ。

 だから、そんなに気にする必要もないのかもしれない。



 彼女の家に到着した。

 そのとき、鼻腔を甘い香りがついた。

「これって」

「気づいた? もう少し前から咲いていたんだけど、なかなか気づかなかったよね」
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