茉莉花の少女
彼女の兄が作ったケーキはそんなに甘くなく、おいしかった。
「優人さんからもらったの?」
「うん。もらったよ」
そういって彼女が指差したのは彼女の首に光るネックレスだった。
「そんなものをもらったのか?」
彼は僕には何もあげなくていいと言ったのに。
兄と張り合っても意味もないことは分かっている。
でも、彼女達は血のつながりもない。
「お兄ちゃんは学生の間は生活がそこまで苦しくなかったら勉強だけをしていろって人だから。
特に久司君は高校生だからそう言ったんだと思うよ」
「優人さんからもらったの?」
「うん。もらったよ」
そういって彼女が指差したのは彼女の首に光るネックレスだった。
「そんなものをもらったのか?」
彼は僕には何もあげなくていいと言ったのに。
兄と張り合っても意味もないことは分かっている。
でも、彼女達は血のつながりもない。
「お兄ちゃんは学生の間は生活がそこまで苦しくなかったら勉強だけをしていろって人だから。
特に久司君は高校生だからそう言ったんだと思うよ」