茉莉花の少女
「はい」

 遊んでいた彼女をずっと見守っていた。

 で、送っていって、彼女の勧めでお茶を飲んだ。

 その後の記憶がさっぱりない。

「家に帰ったらお前がテーブルで倒れていて、茉莉は意味もなくうれしそうにしているし。

誰がお前をここまで運んだか分かるよな」

「優人さんですよね」

 そんなことを聞いてくるくらいなら彼しかいないだろう。

「あまり眠っていないのか?」

「そんなことはないです。

疲れが一気に出てしまったのかもしれません。迷惑をかけてすみません」
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