茉莉花の少女
「何か泣いたら眠くなってきちゃった」

「先輩?」

 そのまま僕の体に倒れ掛かるようにして眠っていた。

 彼女はそのまま寝息をたてて眠っていた。

 無防備な彼女を見ていると、彼女に触れたいという気持ちよりも、

さっきの必死な彼女のことを思い出し、なんだか微笑ましい気分になってきた。

 母にどう言われようと、自分で自分を信じていればいいのだから。

 そう何度も自分に言い聞かせた。
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