茉莉花の少女
第25章 君が見たかったもの
十月二十三日。僕と彼女のきめた最後の日だった。
その日、僕は彼女の家に行くことになった。
彼女の誕生日を祝うために。
でも、彼女にあげる贈り物を決めることはできなかった。
きっと何かをあげたらそれが重荷になってしまう気がしたのだ。
彼女の家のチャイムを鳴らすと、君は今までと同じように笑っていた。
彼女が着ていたのは茶色のワンピース。ただでさえあどけない彼女がもっと幼く見えていた。
君の目が赤く腫れていたことに気づいたけれど、触れないようにする。
「プレゼントだけど」
家に入った僕は話を切り出した。
その日、僕は彼女の家に行くことになった。
彼女の誕生日を祝うために。
でも、彼女にあげる贈り物を決めることはできなかった。
きっと何かをあげたらそれが重荷になってしまう気がしたのだ。
彼女の家のチャイムを鳴らすと、君は今までと同じように笑っていた。
彼女が着ていたのは茶色のワンピース。ただでさえあどけない彼女がもっと幼く見えていた。
君の目が赤く腫れていたことに気づいたけれど、触れないようにする。
「プレゼントだけど」
家に入った僕は話を切り出した。