茉莉花の少女
「よくわかったね。一人だと警備員みたいな人が出てきて追い払われそうで」

 一介の住宅にそんなものはあまりいないと思うが、あえて何も言わなかった。

「いいよ。通るくらいなら」

 人の家なんて見て、何が楽しいのかよく分からないが、とりあえず彼女は楽しいのだろう。

 とりあえず林についていくことになった。
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