茉莉花の少女
「わたしで遊ばないでよ」
「気づくの遅すぎ」
「分かった。そんなにわたしで遊ぶなら、今度からひーちゃんって呼ぶから」
ひーちゃんなんて幼稚園のときでさえ呼ばれたこともない。
呼んでもそれくらいの歳までの呼び名だろう。
「何歳だと思っているんだよ」
「十六、七でしょう?」
「分かっているならそんなんで呼ぶなよ」
「だから呼ぶのよ。こういうのは呼ぶよりも呼ばれたほうが恥ずかしいのよ。
それにわたしは女。あなたは男だから」
意味が分からない。ただ、彼女が何を言おうとしたのかは分かった。
こういうのは女のほうが白い目で見られないということだろう。
かなり計算高いのか、ただ変なのかよく分からない。
いや、変なことに間違いはないか。
「分かったって」
そう言ったのは逆らうと面倒そうだったから。
彼女は満足そうな笑顔を浮かべている。
そういう笑顔を浮かべていると普通にかわいいのに、中身はかなりの問題児だ。
「気づくの遅すぎ」
「分かった。そんなにわたしで遊ぶなら、今度からひーちゃんって呼ぶから」
ひーちゃんなんて幼稚園のときでさえ呼ばれたこともない。
呼んでもそれくらいの歳までの呼び名だろう。
「何歳だと思っているんだよ」
「十六、七でしょう?」
「分かっているならそんなんで呼ぶなよ」
「だから呼ぶのよ。こういうのは呼ぶよりも呼ばれたほうが恥ずかしいのよ。
それにわたしは女。あなたは男だから」
意味が分からない。ただ、彼女が何を言おうとしたのかは分かった。
こういうのは女のほうが白い目で見られないということだろう。
かなり計算高いのか、ただ変なのかよく分からない。
いや、変なことに間違いはないか。
「分かったって」
そう言ったのは逆らうと面倒そうだったから。
彼女は満足そうな笑顔を浮かべている。
そういう笑顔を浮かべていると普通にかわいいのに、中身はかなりの問題児だ。