茉莉花の少女
第7章 瞳
他にも、彼女の目論見は外れていたようだった。
父親と別れてから、母親は平気で男を連れ込むようになった。
彼女は僕がいようといまいと、男に甘い言葉を囁き、身をゆだねていた。
そんな姿を見ていて、母親の浅ましさに嫌悪した。
もう少し成長して、彼らが何をしているのか理解したとき、吐き気がした。
女が猫をかぶる生き物だと知ったのもその頃だった。
母親は僕には金属音のような暴言を吐くくせに、
男の前ではどこから出しているのかと言いたくなるような、猫なで声をだす。
今まで僕に言い寄ってきた女達と同じような甘えた声だった。
父親と別れてから、母親は平気で男を連れ込むようになった。
彼女は僕がいようといまいと、男に甘い言葉を囁き、身をゆだねていた。
そんな姿を見ていて、母親の浅ましさに嫌悪した。
もう少し成長して、彼らが何をしているのか理解したとき、吐き気がした。
女が猫をかぶる生き物だと知ったのもその頃だった。
母親は僕には金属音のような暴言を吐くくせに、
男の前ではどこから出しているのかと言いたくなるような、猫なで声をだす。
今まで僕に言い寄ってきた女達と同じような甘えた声だった。