それは、純愛未満
└王子様の忠告は聞きましょう
side 王子様
自分が顔が整っていることは知ってる。
顔が整っている分、何かと多めに見られる。
俺はそれを最大限に利用した。 当然だろ?
同性からは妬みの視線を送られるけど、使えるものを使って何が悪い?
だけど、その視線はごく一部のもので同性の友達もそこそこいる。
──そんな順調な日々に、これまで会ったことのない女に会った。
学校に向かってる途中に一瞬、そいつと目が合った。
顔は特別可愛くもないし不細工でもない。