それは、純愛未満

ただ、なんとなく声をかけた。

そしたら無視、だから少し傷つくようなことを言った。

理不尽な理由をつけてお金も要求した。

この女は、どんな反応をするだろうか。

するとゆっくり振り返って、無表情で財布出し始めた。

さすがに予想外で、呆然としてると女は俺の手の中にお金をおいた。


「これで、2度と私に話しかけないでください」


そう言って、そのまま学校まで走っていった。

その後ろ姿が見えなくなるまで、俺は女を見ていた。

これまでのどの女とも違っていて、変な奴だと思った。
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