それは、純愛未満
いやでも、お金はもう渡しましたし、もう私は用済みですから気にせずに帰りましょう。
少し首をを彼らがいる反対の右に向けて、早歩きで下駄箱へ向かった。
「…ふう」
「ねえ」
靴を履き替えていると、誰かに呼ばれて私は振り返った。
「……え、」
「あ、やっぱりそうだ」
そこには、さっきまで女の子たちに囲まれてた彼がいた。
え、なんで? 話しかけて来ないで言ったのに。
はっ、まさかあれじゃお金が足りないとか…?
しかし私にはもうお金はありません。
「ん」
そう言われて渡されてたのは、茶色の封筒。