コンプレックス彼女‼︎
「2分遅刻。」
やつは自分の腕時計をみながら言った。
…ってか2分って‼︎別に良くない⁈
内心そう思いながらも口には出さない。
「はいはい。すみませんでしたー」
私がそう言うとやつはまゆをさげしゅんとしたような顔をした。
「何?俺に早く会いたくなかったの?俺はミケに早く会いたかったんだけど…」
そんな顔してゆっても騙されないんだから!
私はこいつの本性なんかとっくにしってる。
「やめてくれない?その演技。うざいよ聖也。」
さてさて皆様お気づきだろうか。
私が今目の前にいるこいつを呼ぶとき、
「蓮実」から「聖也」にかわったのを。
勘の良いみなさんならもう分かるかな。
実は私、聖也と付き合っているんです。
この事を知ってる人はかなり少ない。
私と聖也、それから私の親友凪と、聖也の友達だけ。
「はいはい。てかミケのせいで腹減った。」
「うちのせいだと?」
「ミケがくるの遅かったからだろ。」
「…別に先に食べてても良かったのに」
「はぁ?二人で食べたいからまってたんだろ?そんなのもわかんないのかよ。アホ。」
‘‘二人で食べたいから,,
そんなちょっとした言葉にもキュンとくる。
心では嬉しいって思ってても口は思い通りに動いてくれない。
「アホってなによ!バカ!…何回もミケっいうし!」