空に響く歌声……
「ねぇ、琴里。宮本先生に失礼だと思わなかったの?」

「琴里。宮本先生が悲しんでいることもわからないの?」

最初は優しく教えてくれていたみんな。

それでも、怖くて首を縦に触れなかった琴里に腹立たしかったのかもしれない。

「中林琴里は、最低だ。」

「弱虫だ。」

そんな、ことがいわれるようになったの。

耐えることなんて簡単だった。

この人から以外は……。
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