向日葵の約束
誰も知らない
あの日から
一週間。
夏休みに一度の登校日がやってきた
既に旅行に行ってきた奴
そして今から旅行へいってくる奴とか
別に知る必要のない、他愛のない会話が俺の頭に入ってくる。
そういえば
向日葵に関して
昨年、俺と同じ現象が起きた先輩がいたそうだ。
それを聞いて俺は酷く安心する。
あれは、学校の七不思議とかであって
霊のしわざとか
そう怖いものではないと。
――そう、信じてた。
俺はもっと知っておくべきだった。
昨年に同じ現象の起きた先輩は
この世から消えていた、と言うことに―…