向日葵の約束
「っ、いきなり落とすなよ」


「変に心配するお前が悪い」


「それでも僕は服を着たままなんだけどな…」


「別にいいじゃないか」


俺は戸惑う稚早を他所に

水の中で静かに浮かんだ


「…夏だなー」



「そりゃあ…もう夏休みに入ってるからね」


「なのに、どうして俺は学校に来ているんだ?」


「…プールに入るためじゃないの?」



「それもあったりするけど、今日はなんと…




俺が当番だったりする」



しばらく続く沈黙


それを破ったのは何かを察した表情をした稚早


「もしかして…」



稚早はプールと校舎の間にある花壇を指差した




「当たり。ったく、めんどくさいよな」



な、稚早 と親友に同意を求めようとした。


しかし稚早は肩を震わせて
俺を睨め付けていた



「要…」



「あ、あー…お前委員長だったな」


さすがに普段怒らない稚早の怒りを買うのは御免だ


身の安全を保証する為にも
俺は急いで更衣室へ向かった
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