言葉にできない。

怖い。


お母さんみたいに壊れてしまうのが怖い。

心を傷付けて、自分を傷付けて。

独りじゃ居られなくて、独りが苦しくて。

あんな風に自分もなってしまうのではと毎日怖くて・・・。


「ごめんなさい、ごめんね、ごめっ」


ポロポロと涙を零す千鳥の身体を東條は優しく抱きしめた。



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