言葉にできない。

「うん、あのね、俺、小説家なの。’’神野 保’’ってしってる?」

・・・じんの・・・たもつ・・・。


「え?!神野保!?」


知ってるも何も、彼の作品は多方面に発信されていて、書店で1コーナー出来るくらいの人気作家だ。


「俺なの、神野。」

・・・またまた、この人、冗談がキツイ・・・。

もやし男で青白い顔をして、万年寝癖頭の冴えない男が、あの有名な作家…?


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