言葉にできない。
素直になって
①
「千鳥ちゃん。」
近付いて来た東條の表情は冴えないものだ。
ニッコリと笑って千鳥は出迎えた。
「おかえりなさい。楽しんできた??」
「ごめ・・・俺の勝手でちーに嫌な思いさせた・・・。」
近付くなり、その広い胸に抱きしめてくれる。
あったかい。
東條さんは、あったかくて・・・やさしいね。
今日の頭は寝癖じゃなくて。
さっきまでスーツなんか素敵に着こなして。
’’先生’’なんて皆から言われてたけど。