言葉にできない。
「凄い人だったんだね、東條さんって。
先生、だって。
あんな綺麗な人とか凄い人達に囲まれてる人だなんて、
とてもじゃないけど思えないよ。」
そう言って千鳥は俯いた。
感情をコントロールするために・・・。
「ちー、千鳥。・・・顔を上げて、俺を見て。」
「ごめん、無理。今はほっといてくれない??
明日にはいつも通りのあたしに戻るから。」
時間が欲しいの。
醜いアヒルの子なりに、立場をわきまえるから・・・待ってて。
心が壊れないように、自分を見失わないように。
二重、三重のロックをかけるから・・・。
ゆっくりと身体を離し、距離を取ろうとした。
・・・その時。