言葉にできない。

その日は平日で。
とても良い天気。少しだけ肌寒いけれど、澄んだ空気が気持ちいい。


「きれーい!」

絵葉書のような真っ青な海を見て、ありきたりな言葉だけれど感嘆の声を止められない。


「ねぇ、東條さん!あ、違った、司くん!」


かれこれ2時間ちょっと観光をしているが、この言い直し、既に10回以上している。

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