言葉にできない。

「司くん。」

「ん〜?」

鼻歌を歌いながらあたしの背中を洗ってくれてる、そのちょっとマヌケな愛しい人に告げよう。



「大好き。」

「!!!」



ほら。


たったそれだけなのに。


シンプルな言葉ひとつなのに。


嬉しそうに涙を浮かべる。

< 190 / 238 >

この作品をシェア

pagetop