言葉にできない。

「離さないでね。」


光を共に浴びた2人だから。



離れないでずっと一緒にいようね。


「千鳥が離せって言っても死ぬまで離さない。

…いや、死んでも離さないぞ。」


そんなことを真面目に言うから。


こぼれ落ちた涙を隠そうともせず、あたしを見つめてくれるから。

あたしは笑うの。


幸せ、って。
司くんとなら、幸せになれるよって。


< 191 / 238 >

この作品をシェア

pagetop