言葉にできない。

墓前を綺麗にし、線香を手向けようとした、その時だった。



「・・・美華子・・・??」


低い男性の声がした。
司じゃない。


振り向くとそこにはすっかり白くなった髪の男が立っていた。

どこか驚いた顔をしている。
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