言葉にできない。

「帰ってお引越ししない?
必要なものも揃えたいし、司くんち、何にも物がないから。」

チラリと見ると焦ったように顔の前で手を振る。


「いや、だって、その、」

「必要じゃないから、でしょう?ダメだよ、食べないから青白い顔してたんだもの。
あたしと一緒に居るからには、キチンと食事はしてもらうよ?」

「…ハイ」
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