言葉にできない。

「ハイハイ、楽しみにしてますから。」


手をヒラヒラ振り、東條より数歩先を歩く。
そんな軽口を叩きながらも楽しくて、歩く足取りは軽快だ。


「千鳥!!」


大きな声で東條が千鳥を呼ぶ。


「ん??」


「お父さんのことよかったね!!」


本人のあたしより嬉しそうに笑うんだね。


ありがとう。


1人じゃどうしようもなかった・・・。


ありがとうじゃ足りない。


そんな言葉じゃ・・・言い表せないよ。
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