言葉にできない。

「あ、いいや、気にしないで。じゃ、帰るね、もう遅いし。」


時計は10時をとっくに過ぎていた。
あはは、使命感に燃えて自分も食事忘れるなんて。


「あ、待って!!」

一旦離れた手が再び掴まれる。

「お礼したい!何か言って、何でもいいから!」

お礼?

急に言われてもなぁ。

う〜ん。


あ。

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