言葉にできない。
「筋肉。」
「へ?」
「いや、東條さんの筋肉。」
「???」
わけがわからないと言いたげに寝癖頭を傾げるその姿は、結構可愛いかも。
一緒にいて毒されたかしら、あたし。
「あたし、実は筋肉フェチなんです。
触りたいな〜、みたいな、ね。
ははは、マジになんないでください。
お礼なんていいです、あたし、好きでやってますから。」
そう言って手を離してもらって。
ん〜。
なんだろ。
むず痒い感じ。