言葉にできない。

「筋肉。」



「へ?」



「いや、東條さんの筋肉。」

「???」

わけがわからないと言いたげに寝癖頭を傾げるその姿は、結構可愛いかも。
一緒にいて毒されたかしら、あたし。



「あたし、実は筋肉フェチなんです。
触りたいな〜、みたいな、ね。
ははは、マジになんないでください。
お礼なんていいです、あたし、好きでやってますから。」


そう言って手を離してもらって。

ん〜。


なんだろ。

むず痒い感じ。
< 32 / 238 >

この作品をシェア

pagetop