言葉にできない。
こころ ー司sideー
フラフラしている自分がいけないのか。
大学生になって独り暮らしを始めた。
その時に何と無く書き始めた小説が世間に認められて、学生ながらも小説家’’神野 保’’としてやって行くことになった。
高校生の時から上半身のモデルをやっていたから、お金に困ってるわけじゃなかったし、特にやりたいこともなかったから、現実を受け入れて流されるようにここまで来た。
本人はそんなに目立つ人間じゃない。
着痩せするのか、「もやし男」みたいに言われてきたし。
それをどうにかしたいとも思わなかった。
・・・つい最近まで。