言葉にできない。
考え事をしていたせいで、あたしはジッと東條さんを見つめていた。
あんな…テクニシャンだとか、嘘みたい…。
「千鳥ちゃん?」
凄い腰使いで…メロメロになっちゃったじゃないの。
恥ずかしい。
「千鳥?大丈夫?」
でもパーフェクト筋肉。
あれには参ったわ。
完璧だもの。無駄がない。
贅肉もないし、バランスが良くて…抱きしめられたらどうでもよくなっちゃったわよ。
「ちー?どうしたの?具合悪い?」
「あ、いや、あの」
ものすごく近距離で問われてドギマギする。