言葉にできない。
よくよく見たら、東條さんってうめちゃんが言ってたようにイケメンかも。
普段はモヤシで夜は狼。
あ、小説に使えるかもだ。
自分ワールドに入り込んでたあたしの唇に、柔らかな、暖かな感触。
「大丈夫?どこか痛い?」
…痛い?
サラッとリアルな事聞くのね…。
「いいえ。あの…すみませんでした。」
起き上がり胸まで毛布を引き上げ、頭を下げる。
「え?」
「ご迷惑おかけしました。あの、あたしの服…どこでしょう?」
淡々とそう尋ねると、目の前にあった顔が固まっているのがわかった。