言葉にできない。

…そんなの、ダメ。

怖い。


「たくさん求めてくれたよね?なんでなかったことにするの?俺が嫌い?」



「ちが」


う、まで言わせてもらえなかった。

物凄い力で身体を押さえつけられる。


うつ伏せにベッドに倒れこみ、苦しくてもがく。


「千鳥ちゃん、君はお母さんじゃない。君は君。俺が初めて出会った時から愛してきた千鳥ちゃんだ。」

…え?

初めて会った時からって…。

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