言葉にできない。

起きたのかな。



「ふぁ〜〜〜い」



寝ぼけた声でそれだけ言う。
それに小さく応える。


「あたし。」

「ちー!!」



勢い良く扉が開く。
相も変わらず寝癖頭の東條。
尻尾を振る子犬のように見えて笑える。
・・・が、今はそれどころじゃないのだ。



「チョットいいかな?」


「もちろん!!入って!」


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