言葉にできない。

「美華子は恋ばかりしてた。
あなたはサッパリだから…あたしが邪魔してやしないかと…。」


えーと。
この場合どう答えるべき?


「んー、あのね、うめちゃん。
恋って一方的にならどれだけでも出来るのよ。
でもさ、うめちゃんが言う『恋』って一方的じゃないものよね?」


ボールペンを雑費帳の上に置き、うめの目を見ながらにこりと笑った。


うめはゆっくりと頷く。


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