辛い.。好き.。大好き.。゜







『亮…四つ葉のクローバー、懐かしいね。』






「え?あー…!
すげー懐かしいじゃん!」






本当に覚えてるの?






…………あのときの約束。






『ねぇ、亮…覚えてる?』






「ん?何が?」






『あのときした約束。』







『四つ葉のクローバー見付けたら……』






「結婚するっていう約束だろ?」






『えっ。』






『覚えてたの?』






「そりゃー忘れるわけねーだろ。」






……それはどういう意味で?






『そっか…。私、四つ葉のクローバー…見つけられなかったよ…。』






「……。」






分かってるよ。
こんなこと言われたって、困るだけだよね。
反応しずらいよね。







話かえよ…






『そういえ…「俺見つけた。」』






『……え?』






「でもそんとき、いや今もだけど、あやりは俺のこと興味ないだろうな…って思ったから言わなかったんだ。」






なにそれ…






昔も今も、ずっと興味ありありだよ。






私は亮しか見てなかったよ?






亮は何を見てきたの……?





ポタッ






気付いたら涙が溢れてて。
押さえられなくなってて。






絶対に亮の前では泣かないって決めたのに…。






「泣くなよ…。」






そういって、後ろから抱き締めてくる。






いつだって亮が悪いんだよ?
なんとも思ってなくてもこういうことするの?






『なんでっ…
……なんでっ……』






もし今、この目の前のクローバーを持って、あの頃に戻ってたら、付き合えてたのかな?
結婚……出来てたのかな?






それとも…






今渡しても、間に合いますか?







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