辛い.。好き.。大好き.。゜
『亮…離して、
……亮には懍がいるでしょ?』
本当は言いたくなかった。
本当はこのまま一生を過ごしたかった。
でも現実はそんなに甘くなくて。
「……そうだな。」
亮はすぐに私から腕を退いた。
「……熱は…?」
『……グスッ』
「お願いだから、泣かないでくれ…」
腕を引っ張られたかと思いきや
『……?』
私の唇が亮の唇によって塞がれていた。
……?
でもな、んで?
そんなことを考えているうちに
亮は唇を私から離した。
「ごめん…俺…」
私は首を横に振ることしかできなくて、
「俺…」
彼の目を、顔を見ることもできなくて、
「もうあやりを幼馴染みとしては見れない…。」
また、涙を流していたんだ。
キーンコーンカーンコーン~♪
タイミングがいいのか悪いのか、
授業の終わりを知らせるチャイムがなり
亮は保健室をあとにした。
私はというと…
その場にしゃがみこんで
涙をゆっくり流していた。
頭のなかは真っ白。
ただ、
“もうあやりを幼馴染みとしては見れない…。”
これがずっとリピートされていた。