あの人と君の好きな唄
私は開いた口が塞がらなかった…
春人が双子だということを、
今ここで初めて知ったから…
春人の双子の弟、
速人は驚いている私の目の前に来た。
『何で、兄貴のこと知ってんの?』
そうか…
私のこと何も言われてないんだ…
哀しいな…
「彼女だったからです。」
『そーいうことか。
てか、この曲知ってるの?
さっき思いっきり反応してたけど。』
「春人が聴いていた曲だから…」
『なるほどね。』
長い沈黙が続いた。
今度は私が口を開いた。