明日、別れましょう




「朝だよー」


「ん……母さんあと5分」





だれが母さんだ!

一人暮らししてもう3年なのに、まだそう言う癖抜けないの!?








──それとも、あたしはもう彼女の域通り越して母親的存在なの?









……別れてやる、とよく思ってるくせに、けどなぜか無性に悲しくて。




キュッと唇を噛み締めると爽汰の鼻をつまんだ。








苦しそうに顔を歪める彼。








あたしを母親扱いする爽汰なんてもっと苦しんじゃえ!




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