明日、別れましょう




ごちそうさまをして、一緒に歯磨きした。

色違いの歯ブラシが、好き。






そのあと藍羅は女の子のたしなみ──つまるところのお化粧を始めるから、俺はその内に食器を片す。









片し終わった頃。





「爽汰」


「なに、藍羅」





ひょっこり顔を見せた藍羅の顔は、もうばっちり作り終わっていた、のに。



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