ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛



「…ごめん、なさい」

「別に、俺に謝られても意味ないけど」

「…そ、そう…」

「いい歳して迂闊な所、最低だと思うけどね」

「…、」





『最低』





彼の口から放たれたその言葉は、ずしりと重く心に沈む。



「昼間だって上手い調子に誘われたのもわからないで返事したでしょ?何も考えずに男に接してると、そのうち本当に痛い目見るんじゃないの」



そう、だ。事実。

よく考えずに初対面の男の人と飲んだりして、昼間のことも…彼にはそう思われていたんだ。最低、って、そう思われても仕方のないことばかりしている。

恥ずかしい、情けない。込み上げたその気持ちは、抑えきれずポロポロと涙となってこぼれだす。


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