ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛



歩きながら彼方と二人でやって来たのは、駅前の少し大きめのスーパー。日曜ということもあり人でにぎわうその中で、私はカレールーの箱を二つ手に取り頭を悩ませる。


カレーの風味豊かな濃いめの味か、まろやかで甘みの強い味か…。彼方がいるから甘口には変わりないんだけど、私的には濃いめの味がいい。けど彼方はより甘い方が嬉しいだろうし…うーん。

自分の好みを貫くべきか、彼方を優先してあげるべきか…。



「彼方、どっちがいいかな…って、あれ?」



悩みながらふと隣を見る、が、私の隣に先ほどまでいたはずの小さな姿がないことに気付く。



「あれ?彼方ー?どこー?」



辺りを見回し声をかけても、返事はないしそれらしい姿もない…つまり、これは…迷子!?




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