ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛
「…あの、えと…」
そんな私に苛立ったように、彼は床に散らばった砂糖やミルクを拾うと言葉なく打ち合わせ中の部屋へと戻って行く。
「……」
…私の、バカ。
弁解すらも出来なかった。違うのに、そうじゃないのに。誤解させた。
嫌なのは青井くんのことじゃない。すぐ勘違いしてしまう、恥ずかしい自分のこと。なのに、大げさに拒んで、彼をトレーで叩いたりして…本当最低だ、私。
その場には、拾い忘れられたスティックシュガーが一本と私の姿だけが取り残された。