ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛
「べ、別にさっきは少しびっくりしただけで…今も、つい逃げようとしちゃっただけで…」
「…何で?」
「何でって…その、」
しどろもどろに言ううちに、みるみる彼女は頬から耳にかけてを真っ赤に染めた。
何が言いたいのか、なぜ照れているのか、気になることは沢山あるけれど、その姿から察するに先程のあの反応の意味は『嫌い』や『怖い』などではないことを知る。…というか、寧ろ。
「…もしかして、照れてる?」
「え!?」
それを確かめるように、先程同様俺はその顔を覗き込むように下から顔を近づける。途端にますます真っ赤になる顔。
「もっ、もう!からかわないでー!」
「からかってないけど」
「わかったから!近いから!」