ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛



突然のことで、頭が混乱している。

桐谷さんが、私を?好き?何で、そんないきなり…。あ、頭がついていかない…。



打ち合わせを終え一人廊下を歩きながら、私はぐるぐると頭をめぐらせる。

いや、だって桐谷さんはお兄ちゃんの友達で、優しくて頼り甲斐があって…もしかして、その優しさも好きだったから?今の今まで全く気付かなかった私って…!!

鈍感というか…デリカシーがないというか。



「あっ、美紅ー!」

「え?…雛ちゃん」



そうしていると後ろからやってきた雛ちゃんは、ふわふわな髪を揺らしながらこちらへと駆け寄る。



「明日みんなでご飯行こうって話してるんだけどさ、美紅も行こうよ」

「あ…明日は、ちょっと」

「用事ある?もしかしてデート?」

「え!?いやいやいや!桐谷さんとご飯行くだけでデートとかじゃないから!!」

「えぇ!?しかも桐谷さんと!?」

「あ…」


< 216 / 272 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop