ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛
その日の夕方。時計の針がちょうど定時を指す頃、今日の分の仕事を片付けた私は書類をまとめ席を立つ。
「さ、先にあがるね」
「……」
…ってまた無視。
返ってこない返事にそうですよね、と苦笑いをして作業室を出た。
あの後、青井くんはすぐに戻ってきたものの…それまでの会話はなかったことのようにリセットされており、結局また無言。
微妙な空気のまま一日が終わってしまった。
少し会話したくらいじゃ、簡単に仲良くはなれないか…。
「あっ、美紅〜」
「?あ、雛ちゃん」
そう社内を歩いていると、向かいからやってきたのは今日も短いスカートをはいた雛ちゃん。
ふわふわとした髪をシュシュで右側にまとめており、可愛らしい髪型をしている。