ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛
「今日はもうあがり?」
「うん。雛ちゃんも?」
「そっ。でもってこれから亮とデート♪」
「そっかぁ、いいなー」
嬉しそうに笑うその顔につられて笑うと、雛ちゃんは思い出したように言う。
「青井とはどう?仲良くやれてる?」
「うーん…仲良くなれそうな、やっぱり無理そうな…」
「?」
「多分悪い人ではないと思うんだけど、つかみ所がないっていうか」
変わらず苦手ではあるけれど、悪い人じゃないんだろう。けど先程の無視する姿を思い浮かべると、仲良くなれるとは言い切れない。
「雛ちゃんは、青井くんに無視されたことある?」
「へ?あー…私はそもそも青井と話したことないからなぁ。あ、でも亮は普通に仲良いよ」
「…やっぱり私だからかなぁ」
確かに、亮さんや周りの先輩たちとは仲良いみたいだし…笑ったりはしゃいだりはなくても、普通に会話してるし。
無視するのはやっぱり、私のことが嫌いだから…!?