ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛



青井くんって、顔赤くなるんだ…。

そんな風に照れられたりするとこちらまで恥ずかしくなってしまうもので、こちらの頬もポッと赤くなる。



「やだ青井…意外とピュア…!」

「そんな風に照れられるとこっちまで恥ずかしくなるっていうかなぁ…」



そんな青井くんにつられるようにして頬を染める雛ちゃんと亮さんに、青井くんは「仕事があるから」と逃げるようにその場を去ってしまう。



「あっ、青井くん…」

「原」



そんな彼を追いかけようと雛ちゃんの腕から抜けると、そんな私を亮さんは呼び止める。



「青井のこと、よろしく頼むな」

「え?」

「あいつ分かりづらいところもあるけどさ、この前の様子から見るに原のことは相当好きだと思うから。そこだけは疑わないでやって」



それは、日頃からお兄さんのような目線で見ている亮さんなりに青井くんを思う気持ち。

その言葉に、「はいっ」と頷くと青井くんを追いかけ部屋を後にした。



分かっているよ。青井くんは少し分かりづらくて、不器用な人。

だけど、優しい人だから。その手をつないで歩きたい。


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